◯宍倉 登君 千葉市花見川区選出、自由民主党の宍倉登でございます。通告の順序に従いまして御質問をいたします。執行部の皆様のわかりやすい御答弁をお願い申し上げます。
 きょうから3月でございますけれども、春の兆しが見え始めました。議長席におります石橋議員さんのお宅にも梅の花が咲き、よい香りを漂わせているものと御推察申し上げます。
 そして、4月に桜が咲きますと、毎年、我々地方議員は統一選挙を連想いたします。私が市政から県政に初めて挑戦したときは平成7年の阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件のあった年であります。バブル崩壊から5年、貿易黒字は最高潮に達し、国では毎年数兆円という内需対策費が予算計上されておりました。それが結果的に失われた20年につながっていくとは思いもよらない時期であります。そして、千葉市が政令指定都市になって日も浅い時期でありました。県、市間の負担割合等で調整がスムーズにいかない点が数多くありました。そこで、県と市の協調で新しい千葉県をというキャッチフレーズを訴えさせていただきました。以来、千葉県と政令市千葉市の連携ということが私の議員活動の基本となりました。今回の公益法人の取り消しという事態にも、もう少し県と市がうまく連携できていたなら、このような問題が起きなかったのではないでしょうか。
 そこで、公益法人についてお尋ねいたします。
 新聞でも大きく報道されておりますが、内閣府が所管する公益財団法人日本ライフ協会が公益法人認定法の定める手続を経ず、高齢者から将来の葬儀代などとして預託金を集め、このうち約2億7,400万円を流用し、全理事が引責辞任するという問題が発生しました。
 また、本県においては、千葉市花見川区幕張町においてメモリアルガーデン幕張という墓地経営を行っていた公益財団法人平等院について、公益認定当初から公益認定の基準に適合しないにもかかわらず、偽りその他不正の手段により公益認定を受けたとして、平成27年10月に公益認定の取り消しが行われました。現在、当該墓地については、墓地経営許可権者である千葉市が墓地の一部使用禁止命令を発出し、新規の墓地使用権の販売が禁止されているところであります。
 公益法人については、従来は主務官庁に公益性を認められたものだけが法人格を得ることができ、その運営については主務官庁の裁量権に委ねられていましたが、民による公益の増進を目指した制度改革により、平成20年12月にいわゆる公益法人3法が施行され、法人が公益認定を受けるためには、公益法人認定法に定められた基準を満たすことが求められるようになりました。公益認定手続は、公益認定申請書に記載された、認定後実施する予定である公益目的事業計画の審査を書面により行うものであるため、実際計画どおり履行されるかどうか事前に把握することは難しいようですが、公益法人の不祥事により県民に不利益が生じないようにするためには、県は市町村等と連携を図るとともに、法人における問題の発生をいち早く把握することが重要であると考えます。
 そこでお尋ねします。
 第1点として、平等院による公益認定申請の内容はどのようなものであったのか。また、どのような審査を行ったのか伺います。
 平等院に係る公益認定において、千葉市とどのような連携を図ったのか。
 公益法人に係る問題を早期に把握するため、どのように対応していくのか伺います。
 次に、千葉港の活性化についてお尋ねいたします。
 千葉港は東京湾の北東に位置し、背後に市川市、船橋市、習志野市、千葉市、市原市、袖ケ浦市の6市を擁して、2万4,800ヘクタールという日本一広い港湾海域を有する国際拠点港湾です。千葉港は臨海部の埋め立てと企業誘致により工業港として発展してきた歴史を持ち、平成26年の工業統計調査によると、京葉臨海地域の出荷額は県全体の66%を占めるなど、県内経済の発展に大きく寄与しており、さらに千葉港全体の取扱貨物量は資源や原材料を中心とした原油や液化天然ガス等であり、平成26年度は1億6,000万トンと、前年に引き続き全国第2位を誇っています。県が管理する公共埠頭において、現在取り扱われているコンテナ貨物は横ばいであるものの、完成自動車の貨物はここ数年増加傾向にあり、その貨物を取り扱うヤードが繁忙期には埠頭内では足りない状況にあると聞いております。さらに、今後、東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて首都圏の貨物量が増大することや、京浜港へ向かう交通渋滞対策、トラックドライバー不足対策のため陸上輸送から海上輸送へと転換、いわゆるモーダルシフトすることにより千葉港を利用する可能性がふえるのではないかと考えます。私は、今後増大すると考えられる千葉港の取扱貨物に対応するためには、早急に千葉港の機能強化を図るべきと思います。
 先日、千葉港を活性化させるためにはどのようにしたらよいかというテーマを持って名古屋港を視察してきました。名古屋港は埋め立てによる陸域の面積は日本一広く、そこには鉄鋼、石油、エネルギーなど多くの産業が集積し、背後にはトヨタ自動車を中心とする自動車製造業が立地しており、その製品の多くは名古屋港で取り扱われております。平成26年の貨物取扱量は約2億1,000万トン、13年連続日本一を記録していると聞いてまいりました。また、名古屋港管理組合の発表によりますと、名古屋港がもたらす経済波及効果は、県内への効果が31兆円、県外への効果が約6兆円で、合わせて約37兆円。雇用創出効果は県内への効果が111万人、県外への効果が35万人で、合わせて146万人の効果があるとのことであります。このような発展は、もともと県と市がそれぞれ整備していたものを、一部事務組合を設置することにより、一体的に効率的な管理運営が行われたことにあると思います。私は、この名古屋港のように、今後、千葉港を活性化させるためには、現在検討していると聞いている長期構想により千葉港の方向性を定める必要があると考えます。
 そこでお尋ねをいたします。
 1点目に、港湾の長期構想とはどのような目的で策定するのか。
 2点として、千葉港長期構想における検討内容はどのようなものか伺います。
 次に、幕張新都心についてお伺いします。
 幕張新都心のこれまでの経緯を少し振り返ってみますと、1983年、幕張新都心構想、かずさアカデミアパーク構想、成田国際空港都市構想の3つを基幹プロジェクトとした千葉新産業三角構想が決定され、東京と成田の中間に位置する幕張は業務機能の集積を核とした新都心として構想されるようになり、その開発誘導施設として幕張メッセが位置づけられ、企業庁が整備主体となって進められてきた町です。千葉市幕張地先の埋め立て造成した土地に開発規模522ヘクタールと、我が国でも最大級の新都心開発事業として整備されてきました。幕張メッセなどを中核的な施設として、国際交流機能、研究開発機能、学術・商業・文化機能、スポーツ・レクリエーション機能、住宅機能などの集積を進め、現在では多彩な都市機能が複合した魅力的でにぎわいのある一大業務核都市となっています。まさに幕張新都心は、我々県民にとっても誇りに思える貴重な財産ではないでしょうか。さらに、今後は2020年東京オリンピック・パラリンピックの幕張メッセでの開催、若葉住宅地区の町開きが予定されるなど、世界に向けて情報発信していくエリアとして、ますますの発展が期待されているところです。
 このような状況の中で、幕張新都心のまちづくりは千葉市が中心となっていくものと思われますが、企業庁の土地事業が終結し、後継組織となる企業土地管理局が今後の幕張新都心にどのようにかかわっていくのか気にかかるところであります。
 そこで伺います。企業庁としては、事業終結に伴い、今後どのように幕張新都心のまちづくりを進めていくのか伺います。
 2点目に、拡大地区の京葉線新駅についてです。
 幕張新都心拡大地区の京葉線新駅は、幕張新都心プロジェクトでいまだ実現されていない計画です。最近になり、企業庁や地元市などで新駅の調査を始めたとのことであり、新駅の設置は幕張新都心の発展とともに、地域住民にとっても期待するところです。新駅予定地の状況を見ますと、幕張新都心側に駅舎や駅前広場がある一方、地域住民が住む反対側は電車の車両基地があり、線路を横断するには新駅から約1キロメートル離れた浜田川のところまで遠回りをしなければなりません。地域住民は新駅を利用しにくいと考えます。
 そこで伺います。幕張新都心拡大地区新駅設置調査会では、地域住民の新駅へのアクセスについて検討するのかどうか伺います。
 次に、道路問題についてお尋ねいたします。
 湾岸地域には企業や物流施設等が集積し、大型商業施設も立地していることから、千葉県と東京都を結ぶ主要な幹線道路である東関東自動車道、京葉道路、首都高速湾岸線などに交通が集中している状況にあります。京葉道路については、東関東自動車道とともに我が国の玄関口である成田空港と東京都心を結ぶ重要な路線として円滑な交通を確保することが大変重要であると考えております。京葉道路はほぼ全線にわたり交通量が多く、慢性的に混雑している状況にあり、特に花輪インターチェンジ、幕張インターチェンジ周辺や穴川インターチェンジ周辺では、平日、休日を問わず、日常的に渋滞が発生している状況であります。国が設置した千葉県湾岸地域渋滞ボトルネック検討ワーキンググループにおいて、京葉道路の渋滞箇所及びその対策について検討がなされており、現在、穴川インターチェンジ周辺での渋滞対策が進められていると聞いておりますが、花輪インターチェンジや幕張インターチェンジ周辺についても早急な対策が必要と考えます。
 また、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催が予定される中で、湾岸地域内で物流施設等の立地などが計画されているところであり、さらなる交通需要の増大が見込まれます。湾岸地域の抜本的な渋滞対策として、現在、構想段階である第二東京湾岸道路がありますが、第二東京湾岸道路を整備することにより京葉道路の交通の分散が図られ、また、物流の効率化や防災機能の強化などの役割を担うことにもつながると考えられます。オリンピック・パラリンピックを4年後に控えた今こそ、第二東京湾岸道路の実現に向け取り組んでいく必要があると考えます。
 そこでお尋ねいたします。
 第1点として、京葉道路武石─花輪インターチェンジ間の渋滞対策の状況はどうか。
 2点目に、湾岸地域の抜本的な渋滞対策として第二東京湾岸道路が必要と考えるが、どうか、伺います。
 次に、美術館、博物館についてお尋ねいたします。
 本県では中央博物館、現代産業科学館、房総のむら、美術館など、歴史、文化、自然、産業、そして芸術を紹介する施設を県内各所に設置し、生涯学習の拠点として親しまれているとともに、学校の校外学習の場としても活用されていると聞いています。千葉市千葉みなとにある県立美術館では、この年末年始にかけて、我が国屈指の由緒ある神社である香取神宮の特別展が開催されました。香取神宮に伝わった国宝、重要文化財を初め多くの美術作品を紹介した特別展で、本県の長い歴史と伝統を物語る貴重な資料が県民に公開されたことは大変意義深いことであったと思います。他の博物館においても、千葉県人の誇りとなるようなすぐれたテーマを取り上げ、本県の文化振興、郷土への愛着を育んでいただきたいと思います。
 また、博物館や美術館は社会教育の施設であると同時に、集客施設としての機能もあります。博物館で魅力的な事業を展開することで多くの方々に来ていただき、それにより周辺施設ににぎわいが生まれ、活力が生まれてきます。その意味でも博物館での展覧会などの実施に当たっては、近隣施設や地域と連携したおもてなしをするなど、官民を超えた連携が効果的であると考えます。いろいろな力が協力し合うことで施設も地域も活性化できる相乗効果を期待できるのではないでしょうか。本県の歴史や文化、芸術などの魅力を効果的に発信するために、さらなる工夫への努力が必要と考えます。
 そこでお尋ねをいたします。
 1点目として、美術館、博物館ではどのような特色のある展覧会を実施しているのか。
 2点目に、展覧会では地域の施設や産業などと連携し集客効果を高め、地域の活性化を図るべきと考えるが、どうか、伺います。
 以上で1回目の質問を終わります。知事を初め執行部の皆様の明快な御答弁をよろしくお願い申し上げます。(拍手)