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ほくろは皮膚がんに変わることがありますか。また、紫外線を浴び過ぎると皮膚がんの原因になるのでしょうか。
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ほくろ、あるいは黒あざとよばれるものはいずれも“母斑”(ぼはん)と呼ばれます。母斑を構成する細胞には母斑細胞やメラニンという色素をつくる色素細胞(メラノサイト)があります。メラノサイトががん化したものが悪性黒色腫と呼ばれ、悪性度の高い腫瘍です。白人に多く、日本人には比較的まれな腫瘍ですが、近年増加傾向にあるといわれています。ほくろと悪性黒色腫の鑑別が大切となります。早期の場合には、普通のほくろと悪性黒色腫を区別することは非常に難しいのが実情です。しみやほくろのかたちが左右対称ではない・まわりがギザギザしている・色が均一でない・直径が6mm以上あるなど、気になることがあったら、がんの専門病院や皮膚科専門医を受診したほうがよいでしょう。
次に紫外線と皮膚がんの関係ですが、紫外線は欧米やオーストラリアなどの白色人種では、悪性黒色腫や有棘細胞がんなど皮膚がんの危険因子の一つと考えられています。日本人では紫外線の関与は少ないと考えられていますが、過度の日焼けなどは避けた方がよいでしょう。