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嗄声(しゃがれ声)は、喉のがんの初期症状ですか。
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喉のがん(喉頭がん)は、約60%が声帯にでき、初発症状が嗄声である場合が少なくありません。ただし、嗄声は喉頭がんだけではなく、風邪や声の使い過ぎ、声帯ポリープ[柔らかいイボのような腫れ、片方にできることが多い]、声帯結節[硬いごま粒ぐらいの小さな腫れ、両方の声帯にできる]などの声帯の腫れもの、声帯を動かす神経(反回神経)の麻痺(脳、肺、心臓の病気やウイルス感染など)、さらに喉頭以外のがん、例えば甲状腺や食道がんでも起きることがあり、そのほかにも喉頭にできる良性の腫瘍など、嗄声の原因には多くの病気が考えられます。また、喉頭がんでも声帯以外の場所にできる場合(約40%)は、初期には声に変化がないので声帯のがんと比べて発見が遅れがちです。
一般に、喉頭がんは発見が早ければ声帯を取らずに放射線治療だけで治る、予後の良いがんです。風邪でもないのに嗄声が続く場合は喉頭がんの危険信号です。60歳以上の男性でヘビースモーカーならなおさら危険性は高いと言えます。定期的に耳鼻咽喉科で検診を受けることをお勧めします。