がんに関するQ&A

筋腫と肉腫はどのように違うのですか。

筋腫は良性の腫瘍であり、代表的な病気は子宮筋腫です。一方、肉腫は筋肉、骨、神経などの非上皮性細胞から発生する悪性の腫瘍であり、骨肉腫、脂肪肉腫、横紋筋肉腫など多種多様な病気があります。

一般的に、腫瘍は発生した元の組織(母組織)と組織構造の類似性さらに、腫瘍の生物学的態度(浸潤や転移など)から良性腫瘍と悪性腫瘍に分類され、筋腫は良性、肉腫は悪性に相当します。

筋腫は良性の非上皮性腫瘍です。代表的な例として子宮筋腫は子宮の筋層に発生する平滑筋腫です。平滑筋腫は多発性に発生したり、小児頭大の巨大な腫瘤を形成することがありますが、術後に再発や転移は見られません。子宮肉腫は平滑筋腫の0.1-0.3%程度と稀な腫瘍です。しかしながら、平滑筋肉腫では、特に直径5cmを超えた場合には高頻度で局所再発や肺などへの遠隔転移が見られ、予後も悪い腫瘍です。

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