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がん治療におけるインフォームドコンセントについて知りたいです。
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インフォームドコンセントは「説明と同意」と訳されています。実際には、インフォームドコンセントとは患者とその家族が、病気の状態、病名決定までの診断過程、その病気に対する治療の必然性を理解するための十分な説明(表参照)を受けた上で、自分自身が受ける治療法を選択することといえます。
医療も進歩し診断・治療の方法も一つではなく選択肢がいろいろある現在では、インフォームドコンセントにより患者が十分な説明を受け、患者の自立(自己決定)が重んじられるようになりました。
また、近年では『インフォームド・チョイス』という考え方が定着しています。
説明を受けた上での選択、と訳されますが、医師が一つの治療だけを説明なしに押し付けるのではなく、患者自身が納得して選択できるように可能な限りの治療・手段のメリット・デメリットの情報を提供する事です。医療を受ける患者に焦点を当てた考え方です。十分な説明とはいっても、がんは医学的に解明されていない部分も多いため、説明内容が十分でないと感じることがあると思います。患者および家族は説明内容の理解できない点は、理解できるまで質問をする必要があるでしょうし、医師も患者の理解を確認しながら、必要な説明を繰り返す必要があります。
「十分な説明」の内容とは
1. 病名と病気の現状 2. これに対してとろうとする治療の方法 3. その治療法の危険度(危険の有無とその程度) 4. それ以外に選択肢として可能な治療方法とその利害損失 5. 予後、すなわち、その患者の疾病についての将来予測 (「説明と同意」についての報告;日本医師会生命倫理懇談会)