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小児がんの治療中はどのようなものを食べればよいでしょうか。
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抗がん剤の投与を続けていくと、免疫機能が低下し粘膜障害を受けるので、結果的に外部から腸管を通して病原体の侵入を受けやすくなります。腸管からの感染を予防するには病原体のない食物を摂ることが推奨されるので、以前は加熱した食事に制限していた時代もありました。しかし、加熱した食事では食欲はでませんし、食べなければ腸管粘膜そのものも萎縮します。
最近は食品の衛生管理、流通経路も整備され、各医療施設の経験・方針が公表され、食事についての考え方は変わってきています。食事制限については患者の治療内容、施設・主治医によって考え方が多少異なることもありますので、詳細については主治医の指示に従ってもらうのがよいと考えます。