がんに関するQ&A

子どもが小児がんと診断されました。本人に告知した方がよいでしょうか。

【診断時】
最近は、多くの病院でお子様にも病名を伝える傾向にあります。それは、お子様と親御さん、お子様と医療者の間に『隠し事がないこと』が重要だと考えるからです。しかし、お子様の年齢や経験により、理解度や知りたい情報は異なります。「なぜ入院して治療をするのか」「どのくらい入院するのか」など、現在ある状況について不安に思うお子様が多くいます。説明をするのは、親御さん自身でも医療者からでも構いません。大切なのは、お子様が知りたいと思っている情報を、お子様が理解できる言葉で説明すると共に、お子様が不安に思っていることを吐き出させることです。どんなことでも聞いていい、伝えていい、という安心感は、お子様の『がんばる力』を引き出す助けになります。

【治療終了後】
乳幼児期に治療が終了した小児がんのお子様の中には、病名や治療の内容についてほとんど何も知らないことがあります。そのような場合、「いつごろになったら子どもに説明をすればよいのか」「何をどこまで説明すればよいのか」と悩まれる親御さんは少なくありません。小児がん経験者の約8割が大人になることが出来るようになった今、晩期合併症についても様々なことが明らかになってきました。お子様が定期的なフォローアップを継続するためには、自分の病気や治療を理解していることが必要です。病名だけではなく、「どのような治療をしてきた結果、今があるのか」「将来どのような問題が起こりうるのか」など、治療におけるお子様の頑張りを認めることや、将来に向けた健康管理の重要性についての説明も大切です。

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