小児がんの治療は、長期の入院や苦痛を伴う治療が多く、何も説明せずにお子様を頑張らせるのが無理なことがたくさんあります。お子様の協力を得るためには、お子様自身にその必要性を理解し、納得してもらわなければなりません。そのためには、お子様が知りたい事柄に対して、お子様が理解できる言葉で答える必要があります。

また、お子様からの質問には「嘘をつかないこと」が重要です。大人が嘘をついたり、ごまかしていることが分かると、お子様との信頼関係が築けなくなります。お子様を親御さんとは異なる一人の人間として尊重し、お子様にすべてを話さなくても、お子様の気持ちや意見を聞きながら説明すると共に、お子様の質問に誠実に答えることが重要です。