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Vol.19 感謝の気持ちを忘れずに、希望と勇気を持って一歩一歩前進しましょう

70代 男性 下部咽頭がん・頸部食道がん

下部咽頭癌及び頸部食道がんの告知を受けたのは平成16年7月下旬、手術は同年10月19日でした。

当時59歳、定年退職約10ヶ月前で第二の人生設計の変更を余儀なくされ強い精神的なショックを受けました。

入院し手術を決断するまでの葛藤は今までに経験したことがなく、手術後は声を失いとことん落ち込みましたが担当医の先生及び看護師さん達や今までにお世話になった家族等多くの人々に対する「感謝」の気持ちから再起を決意しました。

手術後、全身麻酔から目覚めてからは身体全体が重く言葉に表せない鈍痛に襲われ、高血圧や頭痛、不眠にも悩まされました。そんなある日の深夜、眠れずにベット脇の椅子に座っていた私を見つけたある看護師さんがシャワー室で足湯に入れてくれました。手術後初めて味わった心地よさは今でも忘れません。

私は食道の一部を切除しそこに小腸の一部(遊離空腸)を移植しておりこの縫合部分がちゃんとくっついているかの検査が手術の1週間後にありました。

検査の結果はOKで、点滴がはずされ経口食がとれるようになり「希望と勇気」が湧いて来ました。

病院のカウンセリング室で読んだ京葉喉友会の会報「京葉喉友」のあるページに訓練により食道発声法や電気式人工喉頭により第二の声を得ることが出来れば「会話はできる。」と書いてあり、声帯を失っても訓練次第で話せるようになる事を知り、「前進」することが出来ました。

これからも「感謝・希望・勇気・前進」を忘れずに日々精進したいと思います。

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