Vol.6 正しい知識は人生を変える
60代 女性 乳がん・肺がん
私は、乳がん・肺がんと2つのがんを経験しています。現在、再発がありながらも週3日仕事し、休日には登山・ハイキング、旅行等の趣味やボランティア…と毎日忙しく動き回り、「とてもがん患者とは思えない!」と言われます。とは言え、「乳がんⅢb期・リンパ節転移、5年生存率20%」と診断された時は、死刑宣告の様で呆然としました。でも抗がん剤の副作用が酷く寝ていた私に「生きてね」と涙を流す孫たちに、「この家族を悲しませてはならない!」との思いを強くしました。
その後、千葉に転居し、転院先で出会った患者会、ピアサポーター、がん相談支援センターの方々に話を聞いていただき、助言を受けることで、心も副作用も嘘のように軽くなり、自分のがんに対する考え方が徐々に変わっていきました。 幸い、医師や医療従事者にも恵まれ、1年後の再発、3年後の肺がん宣告時は、自分の生き方や治療方針についてよく話し合って決めることができました。
「治療選択は患者の意志で」とは言うものの「がん=死」のイメージは拭えず、宣告後すぐに治療選択となると、私達患者は戸惑うばかりです。そのため、正しい知識を得ることが大切だと思い、患者会やピアサポーターズサロンに参加しボランティアとして他のがん患者さんと関わりながら、がん相談支援センターなどから発信される正しく信頼できる情報を学ばせていただいています。「知識は人生を変える」と思います。そして私は今、がんに負けない人生を楽しんでいます。
- がん患者サロン
- 千葉県がんピア・サポーター
- 県内の主ながん患者会
- ご遺族へのサポート
- 患者等の体験談
- Vol.1 がんと出会って学んだこと
- Vol.2 人工肛門を造設した後の日常生活の工夫
- Vol.3 再発を繰り返しながらも、充実した日々を過ごしています
- Vol.4 声を失い、再び発声できるまで。そしてこれから。
- Vol.5 がんと私 ~がんのつらさを和らげる~
- Vol.6 正しい知識は人生を変える
- Vol.7 がんになり感じること
- Vol.8 妊娠中・出産後の乳がん治療を支えたもの
- Vol.9 ひとりじゃないよ!みんなそばにいるよ!
- Vol.10 乳がん体験記 ~揺れた心を落ち着かせたこと~
- Vol.11 今も病気と共存して生きる
- Vol.12 がんを体験して
- Vol.13 がんの仲間との出会いで扉が開いた
- Vol.14 がんと上手に付き合っていけたら
- Vol.15 わかってもらえる喜び
- Vol.16 キャンサーギフト(がんになって得たもの)は多くの仲間と貴重な出会い
- Vol.17 早期治療の大切さ
- Vol.18 私のストーマ体験
- Vol.19 感謝の気持ちを忘れずに、希望と勇気を持って一歩一歩前進しましょう
- Vol.20 セカンドオピニオンで納得して治療をスタート
- Vol.21 ストーマと共に暮らす
- Vol.22 自分のがん体験と家族の緩和ケア体験での感じ方の違い
- Vol.23 「話せる場がある」ということ~家族・遺族となってみて~
- Vol.24 オストメイト(人工肛門)25年です
- Vol.25 患者サロン・ピアサポーターズサロンへいらしてください
- Vol.26 がんと私