Vol.21 ストーマと共に暮らす
50代 男性 直腸がん
2010年9月に直腸内側粘膜に12mmのポリープが見つかり、検査の結果、直腸がんと診断されました。翌年2月に直腸の全摘出と肛門温存を目的とした手術を行い、回腸にストーマを造設しました。
退院後は、妻のサポートを受けながらストーマの装具交換を行っていました。その後、ストーマを閉じ仕事へ復帰をしましたが、吻合部より菌が入り込んだため肛門周囲膿瘍になり、横行結腸に再びストーマを造設することになりました。1年半程、肛門周囲膿瘍の治療を行いストーマを閉じましたが、肛門周囲膿瘍が再発し、最後はS字結腸にストーマを造設し今に至ります。妻のサポートを受けながら行っていた装具の交換は、S字結腸にストーマを造設した時点で1人で可能となりました。
直腸がん手術から3年間で入退院を12回、手術は肛門も含め11回行っています。この間は仕事に集中することは不可能でしたが、幸いがんの転移もなく抗がん剤治療も行わず、仕事復帰を果たしました。しかしながら、ストーマに関する事は情報がなく、不安な生活を送っていたのです。
そんな時、公共施設に置いてあったチラシでオストミー協会の存在を知りました。社会適応訓練講習会に出席して情報を得たり、様々な人から体験をお聞きし大変参考になりました。オストミー協会の皆さんには「ストーマと共に楽しく暮らす」ということを教えて頂きました。
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