Vol.26 がんと私
50代 女性 肺がん
人生百年と言われる時代、私ががんになったのは半ば過ぎの55才でした。これから何かしようと思った矢先でした。年に一度の検診で肺がんが見つかり、翌年脳転移、8ヶ月後に新たな脳転移が見つかりました。3年間で手術、化学療法、放射線療法2回をやりました。一番ショックだったのは、脳転移でした。幸いガンマナイフという治療法があり、3日間入院して、治療は一日で2時間位で終了し、痛みは特にないという治療でした。
患者会があることは手術で入院中の病院の図書館で知り、いつか行ってみようと思っていました。初めて参加したのは一回目のガンマナイフ後で、落ち込みのピークは過ぎていましたが、話すことで抑え込んだ感情を吐き出せたこと、話したいことを話してスッキリしたことを覚えています。
何回かサロンに通い気持ちに余裕が出来ると、家族の姿が頭に浮かびました。いつも温和な家族にも感情を吐き出す場所が必要だと感じたのです。私の会にも家族サロンがあると聞いていましたので、先日リモートで参加してみました。家族の思いも聞けましたし、亡くなった当事者がもし自分であったらどう思ったであろうかというお話などもできました。少しは患者として役に立てたかもしれないと実感し、プチ幸せです。がんになっても人の役に立てる喜びを感じ、新たな目標を見つけた気がします。
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- Vol.3 再発を繰り返しながらも、充実した日々を過ごしています
- Vol.4 声を失い、再び発声できるまで。そしてこれから。
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- Vol.6 正しい知識は人生を変える
- Vol.7 がんになり感じること
- Vol.8 妊娠中・出産後の乳がん治療を支えたもの
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