Vol.14がんと上手に付き合っていけたら
60代 女性 悪性リンパ腫
私はH26年のクリスマスの頃、食べられなくなり近くの病院を受診しました。その時は、点滴と胃薬で帰宅となりましたが、数日後、再び同病院へ救急車で行きました。諸検査をしたものの病名はわからず、個室内のトイレに歩いて行けたものがそれもできなくなるなど、体調はどんどん悪化しました。
その後、白血球低下により別の病院へ救急搬送され、そこでの骨髄検査などから数日後やっと「悪性リンパ腫」ステージ4と診断されました。その時の家族のショックは大変なものでした。
入院後、3週間寝たきりの状態が続き、「これからどうなるのか」「どうして病気になったのか」という想いがぐるぐると繰り返されました。その後、2週間の歩くリハビリを終えて2月中旬に退院した時には、「家に帰れるなんて、こんな幸福なことはない」と感激しました。
その後は約4週間のサイクルで8回の治療入院を行いました。8月下旬の最後の退院日には、退院できる喜びからか、いつもと同じ朝がこんなにも輝いて見えるのかと実感したものです。同病の方が1週間ほどで退院していくのを羨んだ事もありましたが、何より助かった命、医師と看護師には本当に感謝しています。
長い入院生活ではやはり気落ちするのですが、家族や友人の励ましに支えられて最後の治療まで来られたと思います。「よくがんばったね!」の手紙や絵手紙、千羽鶴ほか、たくさんのメールの一言がどんなにありがたかったことか。また、テレビを見ている時間も長いので、スポーツ選手の活躍にたくさんの勇気をもらいました。院内の「がんサロン」で思いきり話しができ、すっきりしたことも大きかったです。この時は「もっと早く来ればよかった」と、強く思いました。笑顔になれた気がしたからです。
10月に受けた予後の検査の結果は「異常なし」とのことで、「標準治療ができてよかった」とホッとしました。医師には「年賀状が書けそうでよかった」と話しました。感謝をこめて…。
いずれ再発するかもしれないと思う時もありますが、今は患者会に参加して自分の病気について学ぶほか、イベントを楽しみにしているところです。普通の生活がこんなにもすてきなものだなんて!
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