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Vol.24 オストメイト(人工肛門)25年です

80代 男性 直腸がん

直腸がんなどと思わず痔の出血と誤認し、25年前に人工肛門になりました。排便が自分の意志で調節できないのが分かったとき、救われようのない絶望感に襲われました。排泄は誰にも秘の行為です。装具処理の失敗や、がん転移の恐怖、身も心も縮む思いを数しれず経験しました。

やがてオストミー協会を知り、そこで同憂者と話をして悩みを分かち合い、孤独感や絶望感の呪縛からも解放されました。同憂者ともっと早く知り合っていたら、との思いから、ピア・サポーターズサロンちばやがん患者・家族との会合に積極的に参加するようなりました。

昨年9月には後遺症の腸閉塞の10回目を経験したりしましたが、日常は洗腸(灌注排便法)※という方法を用い、マラソンやゴルフ、スキーに合唱も楽しんでおります。

ストーマは各人各様個性的で、そのケアは医療者のご指導が第一ですが、同憂者は心の痛みを分かち合ったり、経験者としての知恵を授けてくれます。個別の悩みを話す場所、知恵を出し合う場は必ずありますので、ひとりで悩まないでください。

※洗腸は適用にならない場合もあります。

 

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