Vol.24 オストメイト(人工肛門)25年です
80代 男性 直腸がん
直腸がんなどと思わず痔の出血と誤認し、25年前に人工肛門になりました。排便が自分の意志で調節できないのが分かったとき、救われようのない絶望感に襲われました。排泄は誰にも秘の行為です。装具処理の失敗や、がん転移の恐怖、身も心も縮む思いを数しれず経験しました。
やがてオストミー協会を知り、そこで同憂者と話をして悩みを分かち合い、孤独感や絶望感の呪縛からも解放されました。同憂者ともっと早く知り合っていたら、との思いから、ピア・サポーターズサロンちばやがん患者・家族との会合に積極的に参加するようなりました。
昨年9月には後遺症の腸閉塞の10回目を経験したりしましたが、日常は洗腸(灌注排便法)※という方法を用い、マラソンやゴルフ、スキーに合唱も楽しんでおります。
ストーマは各人各様個性的で、そのケアは医療者のご指導が第一ですが、同憂者は心の痛みを分かち合ったり、経験者としての知恵を授けてくれます。個別の悩みを話す場所、知恵を出し合う場は必ずありますので、ひとりで悩まないでください。
※洗腸は適用にならない場合もあります。
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- Vol.2 人工肛門を造設した後の日常生活の工夫
- Vol.3 再発を繰り返しながらも、充実した日々を過ごしています
- Vol.4 声を失い、再び発声できるまで。そしてこれから。
- Vol.5 がんと私 ~がんのつらさを和らげる~
- Vol.6 正しい知識は人生を変える
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- Vol.8 妊娠中・出産後の乳がん治療を支えたもの
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- Vol.17 早期治療の大切さ
- Vol.18 私のストーマ体験
- Vol.19 感謝の気持ちを忘れずに、希望と勇気を持って一歩一歩前進しましょう
- Vol.20 セカンドオピニオンで納得して治療をスタート
- Vol.21 ストーマと共に暮らす
- Vol.22 自分のがん体験と家族の緩和ケア体験での感じ方の違い
- Vol.23 「話せる場がある」ということ~家族・遺族となってみて~
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