Vol.15 わかってもらえる喜び
50代 女性 乳がん
2000年に乳がん初発、2010年に再発(多発性肺転移)がわかりました。30代で乳がんがわかった時以上に再発のショックは大きく、悲しくてつらい気持ちを家族にさえ話せずに日々孤独を感じていました。再発の苦しい気持ちや治療のつらさを誰かにわかってもらいたい、他の方はどのように乗り越えているのだろうか?と思う気持ちから、通院している病院内の患者サロンとピア・サポーターズサロンに行ってみました。
どちらのサロンも最初は何も話すつもりはなく様子だけ見てみようと行ったのですが、温かい雰囲気で迎えてくださり、同病の方々のお話を伺っているうちに自然と自分の話をしていました。みなさん、がんの体験者ばかりなので、詳しく話さなくても私の悲しい気持ちを心からわかってもらえたのです。孤独から救われた気持ちでした。
今は病状も落ち着いており心も体も特につらいことはないのですが、患者サロン等へは何度も出席させていただいています。時には励まされ、時には励ましたりしながら過ごせる、私の安心と安定の場所になっています。家族にさえわかってもらえないつらい気持ちを、全て話せる、素直な自分を出せる場、それが患者サロンやピア・サポーターズサロンです。つらい気持ちを一人で抱えている方がいらしたら、どうか勇気を出してサロンへ行ってみて欲しいと思います。そしてわかってもらえる喜びを味わっていただきたいです。
- がん患者サロン
- 千葉県がんピア・サポーター
- 県内の主ながん患者会
- ご遺族へのサポート
- 患者等の体験談
- Vol.1 がんと出会って学んだこと
- Vol.2 人工肛門を造設した後の日常生活の工夫
- Vol.3 再発を繰り返しながらも、充実した日々を過ごしています
- Vol.4 声を失い、再び発声できるまで。そしてこれから。
- Vol.5 がんと私 ~がんのつらさを和らげる~
- Vol.6 正しい知識は人生を変える
- Vol.7 がんになり感じること
- Vol.8 妊娠中・出産後の乳がん治療を支えたもの
- Vol.9 ひとりじゃないよ!みんなそばにいるよ!
- Vol.10 乳がん体験記 ~揺れた心を落ち着かせたこと~
- Vol.11 今も病気と共存して生きる
- Vol.12 がんを体験して
- Vol.13 がんの仲間との出会いで扉が開いた
- Vol.14 がんと上手に付き合っていけたら
- Vol.15 わかってもらえる喜び
- Vol.16 キャンサーギフト(がんになって得たもの)は多くの仲間と貴重な出会い
- Vol.17 早期治療の大切さ
- Vol.18 私のストーマ体験
- Vol.19 感謝の気持ちを忘れずに、希望と勇気を持って一歩一歩前進しましょう
- Vol.20 セカンドオピニオンで納得して治療をスタート
- Vol.21 ストーマと共に暮らす
- Vol.22 自分のがん体験と家族の緩和ケア体験での感じ方の違い
- Vol.23 「話せる場がある」ということ~家族・遺族となってみて~
- Vol.24 オストメイト(人工肛門)25年です
- Vol.25 患者サロン・ピアサポーターズサロンへいらしてください
- Vol.26 がんと私