Vol.12がんを体験して
40代 女性 がん
私はがんと告知されてから、何十冊も本を読み、インターネットの情報を探しました。私ががんになるなんて想像もしていなかったので、とにかく自分の病気を知りたかったのです。ある程度の知識がつくと、死に対する恐怖心も少なからず生まれてきました。その他にも悲しい気持ちになることはしばしばありましたが、ある本に書いてあった「死ぬのは人生最後の大仕事」という言葉に勇気づけられ、生きるにしろ、死ぬにしろ、自分の人生をきちんとしておきたい、大仕事を成し遂げたいと思うようになりました。仕事の引き継ぎや自分の所有物の整理など手術前はかなり忙しかったです。また、色々な人がいる中で、私の病気を本気で心配してくれる人がたくさんいることに気づきました。がんのお陰で本当に大切な人間関係が明確になったような気がします。
あれからもうすぐ7年経ちます。最初の数年は「私これからどうなるんだろう」という不安を持ちながら生活しましたが、徐々に「あれ?生き残れる?生きちゃってる?」という心境になり、最近は、まだ見ぬ別の部位のがんを患う自分を想像するなど、そんな余裕を持ちながら生活しています。
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- Vol.1 がんと出会って学んだこと
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- Vol.4 声を失い、再び発声できるまで。そしてこれから。
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- Vol.6 正しい知識は人生を変える
- Vol.7 がんになり感じること
- Vol.8 妊娠中・出産後の乳がん治療を支えたもの
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- Vol.11 今も病気と共存して生きる
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- Vol.23 「話せる場がある」ということ~家族・遺族となってみて~
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